そろそろ、ほとぼりが冷めた頃だろうか。WBC&侍ジャパンの熱狂。
かくいう私もずーっとテレビの前から離れられなかった。
今、専業主婦であることを本当に有難く思った瞬間。
何か困難な目標に向かって突き進もうとする心の若さ・強さ、
壁にぶちあたったときにプレッシャーと対峙しつつ前を向きつづけねばならない苦悩、
その壁を乗り越えたときにひとまわり成長する人間の姿、
人はチームではじめて大きな仕事を成し遂げられること
そんなことが凝縮されていたような気がした。
だからこそ皆んなテレビにくぎ付けになったんじゃないのだろうか。
準決勝も決勝も平日の昼の放送だったので、会社員の多くは生では見られなかったでしょう。
ただ、今回のWBC特に決勝は、会社の仕事を止めてでも見る価値があったとおもっている。
結果論ですけどね。
どんなに会社の研修で「難しい仕事に積極的にとりくもう」とか「チームプレーを大事にしよう」と
言葉で教え込まれるよりも何十倍も心に響く試合だった。
こういうカッコイイ人たちをこの目で見て、「こうなりたい」と自発的に思うほうがはるかに効果が
あるんだろうな。
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WBC終了後、イチローがどこかの番組でのインタビューでこんなことを言っていた。
ムネ(川崎)からメールで、「打てない時のイチローさんを見てもっと好きになりました」
ってあったんですよ。これは嬉しかったですね〜
もちろん、打てないときに誰よりも早く球場入りして特打ちした姿や、「ヘコミそうだ、、」と
明るめの口調でベンチで弱みをさらけだした姿など、もろもろ含めて川崎は言ったのだろうし、
不調な自分を含めて好きだといわれたイチローはかなり救われたのだろう。
川崎は準決勝ではじめてスタメン出場したことを記者に聞かれたとき、
ベンチで全て試合に出ていましたので
と答えた。これには思わず唸った。人間の器がデカイ、この人は。
決勝10回表、チャンスにその代打川崎が残念ながら凡退。
ネクストバッターのイチローは、何を思ってバットを握ったのだろう。
本当にしびれる試合だった。