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これでよしなに
さきほど歌舞伎座に行った旨を書きましたが、久々に売店をじっくり見ました。
たいやきなんかも久しぶりに買っちゃたもんね。
その中で「なんだこれは?」と手にとったものが、コレ。
これでよしなに
その名も【これでよしなに】

両脇に書いてある文字は
「お代官様ひとつこれでよしなに」
「おぬしもなかなか悪じゃのう」

ちなみに裏には「山吹色のお菓子です」と記載。
("山吹色のお菓子"って賄賂の隠語なんですって)

誰が考えたんだろうか。いいセンスしているわ。

で、即購入(笑)
会社を休んで芝居見ているので、
翌日袖の下を渡そうって魂胆。


翌日早速会社で開封しました。
これでよしなに2

小判型煎餅(材料からクッキーと推測)が5枚。
うち1枚に金箔が入っているという凝りよう(笑)
そして金色に光るおもちゃ小判まで入っていました!
「金運・開運のお守りに財布などに入れておくと
無限のパワーを引き寄せます」とか書いてあります。

中の説明書きには,こうありました。
「お礼心に笑いをつめて そっと差し出す慶長小判」
「明るくシャレのめして生きる これが人生成功のコツ」



ネットで調べてみたら、ネット販売もしているみたいでしたが、
場所が歌舞伎座だったってのがよかったなー。
歌舞伎座へお越しの際は、ぜひお手にとってみてください。
posted by: かーみっと | 日常 | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
8/28 八月納涼歌舞伎(第二部) at歌舞伎座
先日の1部に続いて行ってまいりました。納涼歌舞伎。
2部の演目は「ゆうれい貸屋」と「舌切雀」。
もっとも早くチケットが売り切れてしまったのもこの2部でした。

●ゆうれい貸屋
怠け者になってしまった弥六(坂東三津五郎)に立ち直ってほしい、と女房は家を出るが、
弥六に惚れたと幽霊の染次(中村福助)が登場し、新しい女房として一緒に暮らし始める。
家賃を稼ぐために「ゆうれい貸屋」を始め、この商売が大当たり。
(あなたの恨み晴らしますよ、といって客をとり、幽霊を派遣して恨み相手を脅かす商売)
しかし中には完全な逆恨みみたいな依頼もあって、少し考えてしまう弥六。
そこへ派遣幽霊の一人、又蔵(中村勘三郎)が弥六のもとへやってきて、派遣先で全く
怖がられなくて追い払われたと悲しげに語る。そして、
「この世もあの世も金次第、やはり何事も生きてればこそですよ。もう沢山です」と
言い残して去っていく。また他の幽霊も「身内が供養してくれたので」と成仏していく。
弥六の心に又蔵の言葉が残る。
家へ帰ると派遣幽霊で浮気性のお千代(中村七之助)が弥六を口説きにかかる。
染次に「浮気したらとり殺してやる」と言われていた弥六は必死にお千代から逃れるが、
その場面に現れ完全に誤解した染次は弥六をとり殺そうとする。
必死で仏壇の鈴を叩く弥六。そこへ周囲の長屋の人々がどうしたどうしたと助けに入り
染次は姿を隠す。
「これから真っ当な人間になって働くから、どうか私と一緒にお経を唱えてください」という
弥六にこたえてみんなでお経をあげる。
(身内にお経を唱えられると成仏してしまうから、お経は止めてと染次は言っていたのです)

とまあ、こんなお話。
話だけだと重そうですが、これが非常にコミカルなのです。
福助さんは少しすれっからしのような女形をやらせると右に出るものはいない、と思って
いる私にはハマリ役でありました。あれ絶対アドリブ入りまくりですよ、きっと(笑)
爺さん婆さん幽霊もなんだか妙におかしいし、勘三郎さん演じる気のいい幽霊、そりゃ
怖くないよなと納得して大笑いしてみたり。お気楽で楽しかったです♪

●舌切雀
有名な童話をベースにして渡辺えりこさんが勘三郎さんのために書き下ろした新作。
ということで、ストーリーはちょっと省略。
大きなつづらを欲しがる強欲ババア(笑)に中村勘三郎。
徹底的に強欲ぶりを発揮。もうこのキャラが炸裂して可笑しいのなんのって!
あとどう考えても普通ありえない存在の蚊ヨを演じる中村扇雀さん、かなりノッていたと
思われ、見ているこっちまでおかしくなった。

途中、雀を演じる中村福助が自ら黒子となり、差し金の先についた雀を動かしながら
腹話術よろしくセリフをしゃべる、とか、小人(坂東三津五郎)の衣装の使い方など、
なかなか演出は斬新だったように思う。

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いやー笑いました。もちろんちょこっと考えさせるところもあるんですけど楽しかった。

そういえば舌切雀でその他大勢として登場した白鳥の中で一人踊る小さい黒鳥の動きが
なかなか綺麗だなーと思っていたら、中村鶴松くんでありました。
彼は梨園出身ではないけれど、勘三郎さんが部屋子にしたのです。
歌舞伎が大好きなんだろうな。ちょっと楽しみな存在。頑張ってほしいな。

さて、この後の歌舞伎は、、、とチェックしていたら、
10月歌舞伎座で、片岡仁左衛門&坂東玉三郎の牡丹燈篭が目に飛び込んできました。
「ふおおっ!孝玉コンビ!」
かつて歌舞伎座でこのコンビが登場すると、あちらこちらからため息がもれました。
綺麗ねぇ。。。って(笑)要チェックです。
posted by: かーみっと | 舞台 | 21:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハゲタカ
ううー、終わってしまった。再放送も(って録画してあるんだけどね)
何度見ても素晴らしいドラマ「ハゲタカ」!さすが「クライマーズ・ハイ」のスタッフ。
主役だけじゃなく、脇も本当に素晴らしいです。うーんもうみんなが主役でいっ。

よく帰ってきてくれたよ〜、中延さんに村田さん(泣)。中延さん、何気にいい役ですねぇ。

既にBS-hiで6月に再放送してから今回の再放送でしたから、もう無いかもしれない。
DVDでは未公開映像もあるらしい、、買うべきでしょうか。。。もう少し悩むことにします。
大森南朋
ポニーキャニオン
¥ 9,096
(2007-07-18)
posted by: かーみっと | ドラマ | 00:04 | comments(2) | trackbacks(0) |
ドラマ「ハゲタカ」の過去放送分のあらすじ
今日から会社でも微妙にドラマ「ハゲタカ」をPRしています。
どうしているかというと、メールの署名の中に「ハゲタカ再放送中です」というような
記述を追加しているのです。アホでしょう〜?猫2

この署名に反応してドラマのセリフで返信してくる人もいて、ちょっと楽しい一週間です。

本当に素晴らしくて、多くの方に見ていただきたいなー、って思ってるんですよ。
前回放送時って中途半端な時期から放送されたので、結構みんな知らなかったんです。
ということで見逃した方のために過去あらすじです。
1回目
2回目
3回目
4回目
5回目

8/24(金)、いよいよ最終回です!!
posted by: かーみっと | ドラマ | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
6夜連続アンコール「ハゲタカ」!
今日新聞を見ていて、、、
おおっ!今日からでした。6夜連続アンコールです!!ドラマ「ハゲタカ」!!!

私は既に録画済みなので、今日は別の映画を見る予定ですが、、
まだご覧になったことがない方、ぜひ一度ご覧ください!!!
近年まれにみる出色の出来のドラマだと思います!

公式サイトはこちら
ほほう、出演者のメッセージなんか追加されております。
嶋田さん、志賀さんあたりのコメントが、すごく笑えますが(笑)

私も過去にいくつかドラマカテゴリで書いているので、よかったら見てやってくださいねー。
思いっきりネタバレですけどね。。。
posted by: かーみっと | ドラマ | 13:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
戦争に関するドキュメンタリー映画
今日も会社はお休み。こんな日は朝はフジテレビのとくダネ!を見ています。
その中の1コーナーで、今日は終戦記念日にちなんだ特集を組んでいました。
二人の日系アメリカ人が撮ったドキュメンタリー「ヒロシマナガサキ」「TOKKO-特攻-」。

前者に語り部として登場するある方に、実は学生時代、お会いしたことがありました。
ゼミ旅行で長崎へ行った際、被爆体験をお話していただいたのです。
足を組んでいるにも関わらず両足が床に付きそうに見えるほど、細い足でした。
本当は見せたくないであろう上半身の傷や、大きな声を出したくても出せない姿など、
15年ぶりに思い出してきました。

これまでに見たことのない映像や事実がこのドキュメンタリーにはあった、と番組でも
紹介していました。これは見ないといけない、そんな気がしています。

後者に出演した元特攻隊員と元アメリカ兵。
この元アメリカ兵は「カミカゼ隊員は死を望んでいる」とずっと思いこんできたそうです。
理解できない別の人種なんだと。
それがこのドキュメント撮影を通じて「彼らも生きたかった」ことを知ります。
番組では、この元アメリカ兵が来日して元特攻隊員に会い、言葉を交わすシーンを
放送していました。「来て本当によかった」と彼らは語っていました。

偶然にも夕方、別のチャンネルで、この元アメリカ兵が別の元特攻隊員に会っているところ
を放送していました。そこでも「どうしてあなたはカミカゼに志願したのですか?」と
質問していました。その質問に、その人はこう答えました。
「上官から死んでくれと言われました。お前は隊のリーダーだから(手本になれ)」

元アメリカ兵の方が驚愕したのは言うまでもありません。
皆、心に今も癒えない傷を追っていました。ある元特攻隊員の方の言葉。
「戦争はダメだよ。皆んな死んじゃうんだから。友達も先輩も皆んな」
posted by: かーみっと | ドキュメンタリー | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
8/12〜14 裏磐梯旅行記
*写真をこちらにアップしました。ぜひ一緒にご覧ください。

裏磐梯へ旅行に行ってきました。私も家人も車を運転しないので、電車・バスなどで移動
するんですが、行きの新幹線新幹線と特急はさすがに座れませんでしたね。

着いた日に五色沼自然探勝路と桧原湖畔探勝路を歩きましたが、五色沼綺麗でしたよ〜。
日陰だからとっても涼しいですしね。ここは万人にお勧めします!
桧原湖畔の探索路は、思ったほど湖畔じゃなく、下も全部舗装された道でした。
途中でつり橋があり、そこから眺望できる静かな湖はよかったですが、五色沼を歩いた後
だったので、感動が少なかったかな(笑)
この日の夜空を見上げたら星がたくさん。降ってきそうだ、、、と見ていると流れ星が!
そう、ペルセウス流星群のピークの日でした!この日全部で10個以上は見たんじゃないかな。
素敵なひとときとなりました。

2日目は桧原湖畔を一周する「森のくまさん」バスにのり、雄国沼登山道入り口へ。
1時間強で雄国沼へ到着。ここもとっても美しいです!!
ニッコウキスゲのシーズンは終わっていたけど、その分人も少なくて静かで。

でも木道を歩くとものすごい数のバッタが足元を飛び交います。ちょっとしたホラーです(笑)
しかも日を遮るものがほとんどありません。沼に着いてからの方が私はバテましたたらーっ晴れ
えー、ですから、真夏の晴天日は避けた方がよさそうです。
歩けない、という方は車で「金沢峠」というところまで行くと雄国沼が一望できますよ。
しかし登山道をおりたら、次のバスまであと1時間弱。
タクシーよぼうかと思ったら圏外。ふむむ八方ふさがりくもり

そこへ磐梯高原付近までのせてくれるという神様のような人現る!!
その方も人と待ち合わせをしていたらしいんですが、地図が広域でわからず困っており、
その姿を見たうちのダンナが声をかけ、相談にのったことで、このようなご縁に。
別れ際ダンナが持っていた探索路地図をこの恩人に手渡しました。待ち人と会えたかな?

3日目、既に足もパンパンなので、猪苗代をぶらついて帰りましょうってことで
「野口英世記念館」と「地ビール館」へ。
記念館では、母が英世にあてた手紙が公開されており、胸がつまる思いでした。
字を必死で覚えて書いたもので、これは実物を見ていただかないと伝わらないだろうな。
そして昼間からビールを飲み、帰路につきました。

ああー、また山や森に行って、あの緑の香りを胸いっぱいに吸い込みたいっっ!
posted by: かーみっと | 旅行 | 14:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
8/11 ロマンス(こまつ座&シス・カンパニー公演) at世田谷パブリックシアター
出演者:井上芳雄、大竹しのぶ、木場勝己、段田安則、生瀬勝久、松たかこ(五十音順)
作:井上ひさし

出演者が全員素晴らしい役者なのでとにかく見たい!と抑えたチケットでした。
ストーリーはチェーホフの生涯を追ったものでした。
チェーホフって正統派文学って感じで、全く作品を読んだことはありませんでした。
でも本人はボードヴィルが大好きで、喜劇として書いた作品が実は多かったそうです。
ただ演出する人が解釈しきれなくて悲劇に演じて大成功し、重厚とか悲劇的とか、そんな
印象がついてしまったようです。それもまた喜劇というか悲劇というか。

このチェーホフを少年・青年・壮年・晩年とわけて、4人の男優が演じていくんですよ。
(井上芳雄→生瀬勝久→段田安則→木場勝己って感じで)
これはちょっと斬新でしたね。状況を理解するのに少し時間がかかりましたが。
一人の俳優が若い頃から年寄りまでやろうとすると、ともすれば無理も見えてきますし。
むしろ、この演出は、自然にも思えたくらいです。

芝居も少し喜劇仕立てになっており、笑ってしまいました。
個人的には木場さん演じる教授が生瀬さん演じるチェーホフに「なるなら皮膚科医だよ」
と薦めた理由に大爆笑しましたが。

結構、ミュージカル仕立てにもなっていました。チャイコフスキーの「ロマンス」に
日本語詞をのせたりして。(芝居のタイトルもここからかな?)
舞台袖にあるピアノの音にのせて出演者の歌声を聞くわけですが、松たかこさんの唄声は
やっぱり素敵だなぁ。あと井上くんはミュージカルが本職ですから、言うに及ばず。

この秋にも「モーツァルト!」が再演されますから見にいかなくっちゃ!
ダブルキャストの中川晃教もいいんですよねぇ。。。
このミュージカルも楽曲がよいので、再演されるとついつい見に行ってしまいます。
お金、、ためとかないと(汗)
posted by: かーみっと | 舞台 | 23:50 | comments(2) | trackbacks(0) |
8/11 八月納涼歌舞伎(第一部) at歌舞伎座
第一部の演目は「磯異人館」「越前一乗谷」の二つ。
いずれもこれまで一度しか上演されていませんが、中でも「磯異人館」はとてもよかったです。
ストーリーは、歴史上の事実をおりこんだフィクションです。
時は、生麦事件後に勃発した薩英戦争の後、近代化にむけて歩み出した薩摩藩。

主役である岡野精之介(中村勘太郎)は薩摩切子作りに情熱を傾けている一人の青年。
彼には周三郎(尾上松也)という、少し血の気の多い弟がいます。
この兄弟は生麦事件に直接関わった岡野新助(実際は架空の人物)の息子という設定です。
舞台は薩摩藩の集成館。そこに人質同然に暮らす琉球の王女・瑠璃(中村七之助)。
瑠璃と精之介は互いに好意を持っている間柄で、芝居の前半もその微笑ましい姿が披露
されています。また精之介は、親友・五代才助(市川猿也)の配慮でガラス作りで有名な
ボヘミアやベネツィアへの留学の話も整うという幸運な状況でした。

しかし後半は、瑠璃を見初めたイギリス人ハリソン(片岡亀蔵)が集成館総裁にかけあい、
婚姻の運びとなってしまいます。引き裂かれる精之介と瑠璃。
留学するために乗る船には、輿入れする瑠璃も同乗すると知り、留学を固辞するように
なる精之介。説得に向かう瑠璃。(ここの瑠璃のくどきがとてもいいんですよ・・・)
瑠璃もどれだけ苦しいかを知った精之介は留学行きを決意します。
その直後に起こる兄弟にまつわる悲劇。

なんだかすごく感情移入しちゃったんですよね、この芝居。涙も鼻水も止まらなかった。
実際この幕が終わった後、トイレのあちこちから鼻をかむ音が聞こえてきました(笑)

ラストの精之介は見事だった、と私は思います。勘太郎さんの膝は完治したわけではないと
思いますが、そんなことは微塵も感じさせませんでした。
現世・勘三郎さんが「精之介は、役がつかない時にやらせていただいた俺の出世作なんだ」
と勘太郎さんに語られたそうです。
勘三郎さんも先代が名役者だっただけに、苦労したのでしょうね。

まだ少しチケットに余裕もあるようですので、ご興味ある方はぜひ。
posted by: かーみっと | 舞台 | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
8/5放送 処刑台に散った父 時を越えて届いたBC級戦犯の124通の遺書(テレビ朝日)
8月に入り、戦争に関する番組をたくさん目にするようになってきました。
若かりし頃はこういう番組を見るのはツラかったのですが今では「知らないといけない」
「伝えないといけない」そんな気持ちになりつつあります。皆さんはどうでしょうか?
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戦時中、タイへ出征させられていた人々がいました。
タイで軍事物資を運ぶための鉄道を短期間でつくるよう大本営より命じられた彼ら。
労働力として捕虜をも投入して鉄道建設にあたるよう命をうけたそうですが、その劣悪な
労働環境に雨季が重なり様々な伝染病が発生。多くの捕虜が命を落としました。

ジュネーブ条約では「戦争行為に捕虜を投入してはならない」という定めがあるそうで、
後に鉄道建設にあたっていた日本人が戦犯として裁かれていくことになってしまいます。

上から命令を受けてやらざるを得なかったが、上は裁かれずに現場だけが裁かれる。
そしてそれを「仕方ない。これも運命」と受け止めたという彼ら。
中には捕虜に満足な食事を与えなかったという理由で死刑になった方もいました。
もちろん自らも満足な食事などとっておらず、汗水たらして鉄道建設にあたっていたのにです。
誰かを裁かないと、終われなかった、といいます。

死刑を宣告された人々は、刑務所においても壮絶な暴力をうけていたそうです。
そんな中で看守の目を盗んで彼らがしていたこと。それが遺書を書くことでした。

しかしその遺書も処刑後にみつかると燃やされていました。
それを目の当たりにした一人の日本人教誨師が、なんとしても遺書を家族に届けたいと
思い、秘密裏に遺書を運び出すようになります。もちろん、ものすごいリスクです。

遺書の中には両親にあてて「私は犯罪をおかすことなく裁かれます。犯罪を犯したわけ
ではないので安心してください」という趣旨のものがありました。自分の身の上を嘆く
のでなく、とにかく親が落胆しないよう事実を伝えたかった、そのことに驚嘆します。

他にも子供にあてて「人に指をさされるような人間になるな」と書かれたものがありました。
さぞ無念だっただろうと思います。
その子供は父の処刑後、戦犯の家族と揶揄されてきたそうです。だからその事実を隠して
必死に生きてきたのですが、定年をすぎ娘も嫁いだ今、処刑された父のことを少しでも
知りたいと、調べ歩いていたのでした。
誰を恨むとかでなく、ただ真実を知っておきたい、その一心で。

そして当時、父による尋問を受けたという被害者の一人が今もイギリスで存命している
ことを知り、手紙を書きます。「会いたい。父にかわってお詫び申し上げたい」と。
そしてまた被害者だった方も「ぜひ」と招き入れます。

戦後ずっと日本人を恨んできたと語るイギリス人の彼。
その妻によれば今でも夜中にうなされたりとトラウマがひどいのだそうです。
でもはるばるやってきた一人の日本人に対して向けるその眼差しに恨みはありません。
別れ際に手渡された英文のカードには
「過去を振り返っても過去は変わらない、未来に向かおう」との一言が書かれていました。

東京・池上本門寺にたつ彼らの碑には「シンガポール チャンギー刑務所殉難者慰霊碑」
とあります。かの教誨師がそのように命名したのです。彼らは犯罪人ではないのだから、と。
そして124通の遺書も同寺に保管されています。

この慰霊碑には日本人以外の方の名も刻まれています。
奇跡的に死刑から減刑され生還した韓国籍の方の言葉。
「日本人はお国のためにと思うことができた。では私達はいったい何のために」。

父からの遺書を読んでいた方が「亡くなった方々すべてに家族がいたんだろうなと思います」
とおっしゃっていました。
それは日本人だけでなく全ての人に向けられた言葉と理解しました。

田原総一朗さんが番組の最後の方でシンガポールでかつて起きた華僑の悲劇について触れ、
日本人である私達はアジア諸国に対して配慮が必要なのではないかとしめくくっていました。
やはりもっと知らなければいけないことがたくさんあるな。。。

番組の中で誰かが言っていました。「戦争とはこういうものなのだ」と。
posted by: かーみっと | ドキュメンタリー | 22:41 | comments(0) | trackbacks(0) |