いやー、久しぶりに野球見てこみ上げた。
前日の第6戦でマー君が打たれて最終戦に持ち越しになったこの第7戦。
テレビの解説が「田中が志願して本日もベンチ入りしている」と話している。
高校野球の頃はエースとして連投することももちろんあったが、
プロ野球では前日完投(160球)していて、翌日も連投なんてことは皆無に等しい。
美馬、則本が好投しているし、昨日は投げ負けてもいる。
今日の登板はさすがに無いか、と思っていたがブルペンで田中が投げ始めたとき、
「おお、やはり君は投げるのか!」と衝撃を受けた。
とはいえ、リードは3点。
ランナーをためて一発出たら、いとも簡単にひっくり返ってしまう。
大丈夫なのか?!
でも、9回、星野監督が審判にピッチャー交代を告げ、
田中がグラウンドに向かって帽子をとり一礼してからマウンドへ走り出したとき
もう泣けてきてしょうがなかった。泣くにはまだ早いんだけどね(笑)
田中本人はもちろん、投げさせる決断をした監督やコーチの心意気。
観客の雰囲気もすごかったしな。
たぶん、楽天ファンだけでなく多くの日本人が同じような気持ちだったのではないか。
ロペスにヒット打たれたときには前日の嫌なシーンが思い浮かんで、
気が気ではなかったが、2アウトをとり、ベンチで選手たちが駆け出すために
スタンバっている中、スプリットで空振り三振。
。。。!!
田中のガッツポーズ。
マウンドに一斉に駆け出す選手たち。
なんだかもみくちゃのマウンド(笑)
宙に舞う星野監督とその胴上げを取り囲むように万歳を繰り返す選手たち。
よかったなー。ホンッとによかった。。
仙台の皆さんの前で宙に舞いたいと言っていた星野監督。あの発言にはシビレた。
おそらくは選手全員がそう思っただろうし、嶋もビールかけの後のインタビューで
星野監督を男にすることができた、という発言をしていた。
嶋は前日の敗戦についても、こんな風に語っていたと思う。
「チームはいつも田中に助けられてきた。
その田中が負けて、このまま今日も負けたら田中が辛い。
だからこそ今日はなんとか皆で勝とうと」
うん、そんな気がしていた。
前日の田中での敗戦も意味あるものだったんだ。
間違いなく皆で勝ち取った優勝だ。
そしてこのチームは他のどのチームより重い命題を抱えている。
人は誰かのためとなると、こんなにも力を出せるのか。。
心震える、素晴らしい試合だった。
楽天イーグルス、優勝おめでとうございます。
さ、楽天で何か買おう(笑)