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「悪人」 2010.9.232010.10.05 Tuesday
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原作:吉田修一
監督:李 相日
日々同じことの繰り返し。
抜けだしたくて、誰かと心を交わしたくて踏み出した一歩。
でも希望は砕かれ、追い込まれ、犯してしまった過ち。
被害者の父が現場で亡き娘に問いかける。
「誰が悪いんだ?」
答えに困ったような娘。
ただひたすら娘の顔を撫で愛おしむ父。
「あんた、大切な人はおるね?」
「今の世の中大切な人がおらん人間が多すぎる」
この映画の核となる被害者の父の一言。
普段は無口だが祖父母想いの普通の青年。
母のかわりに祖母が育て上げた。
ある日突然その孫が殺人者となる。
マスコミに取り囲まれ糾弾され、茫然とする祖母。
バスの運転手が祖母の降り際にかける言葉
「あんたが悪うわけじゃない、しっかりせんといかんよ」
そう、きっと誰が悪いとか、簡単に答えの出ないこと。
皮肉にも過ちを犯した後に大切な人に出会う彼。
先にこの人に出会えていたら、、
自暴自棄になってしまった自分への後悔。
でも消すことのできない罪。
もう少しだけ、時間を共有したいと願う二人。
終りが近づき、彼が選んだのは、
彼女を自分から自由にしてあげることだった。
ラスト、朝日を二人で眺めて人間らしく幸せに満ちた表情が
彼の真の姿だったのかもしれない。
あんた、大切な人はおるね?
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ポリスインサイドアウト2007.04.14 Saturday
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先日再結成したTHE POLICEのデビュー当時から解散までを、ドラムのスチュアートが
撮影していた映像で構成したドキュメンタリー。
パンクロックの風潮が高まった頃にイギリスでデビュー。当時は他のバンドが出られなく
なったりすると、誰よりも早くかけつけてその仕事をもらったりしていて、そのせいか
意外にも「嫌われ者」だったらしい。その当時のポリスを清算したくて"約束の地"アメリカへ
舞台を移したという。
アメリカでは当初地道に各地をキャンペーンにまわり、それが実を結びはじめて余裕が
でてきたころに買ったのが、この撮影に使われているカメラなのだ。
(もちろん、後にこんなドキュメンタリーになろうとは、当時想定していない)
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サンシャイン2057 ジャパンプレミア試写会2007.03.31 Saturday
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ダニーボイル監督で、真田広之さんも出演しているこの映画。
50年後に太陽が死滅するという仮定で、死滅直前に人類の手で太陽を再生させるミッションを
負った8人のエキスパートたちの物語。詳細は公式サイトを。
舞台挨拶には、真田広之さんとキリアン・マーフィの2人。インタビュアーはLILICOさん。
この映画をとる間、8人はずっと学生寮に放り込まれていたそうです。
密接なコミュニケーションのとれる間柄になっていないと、映画で雰囲気が出ないから、
とかいう監督の意向で。にしても大変です。本当に隣は一般の学生が住んでいたらしいから(笑)
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これが今年のオスカー作品か。。2007.03.03 Saturday
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今週アカデミー賞の発表があって、作品賞は『ディパーテッド』だった。
えっ?と思ってしまった。だって『インファナルアフェア』のリメイクですよ。
男優賞とか女優賞とかならわかるけど、作品賞はどうなのか。
もらった方も微妙な気持ちじゃないだろか。
あと監督賞のプレゼンターが豪華だったのにも驚きましたね。
(Fコッポラ、Sスピルバーグ、Gルーカスの3人でした)
で、この『インファナルアフェア』シリーズ3部作ワタクシ大好きであります。
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